これって「見えない家事」です、男性の参加促す 福島県が動画公開

 
啓発動画の一場面。子どもを保育園に送迎する際に、さまざまな「見えない家事」が付随していることを伝えている

 食材や日用品の在庫管理などの「見えない家事」に知識を深めてもらおうと、福島県は公式ユーチューブで動画「『見えない家事』発見!カジタンの旅」を公開している。男性の家事、育児への参加をさらに促し、共働きや共育ての推進を目指す。

 総務省の2021年調査によると、6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事や育児に関する1日当たりの時間は夫が1時間54分、妻が7時間28分で、夫婦間の差は約4倍となっている。県は、県内でも同じ傾向にあると推測、啓発動画を新たに制作した。

 動画では、食器用洗剤の補充やごみ捨ての際のごみ袋の再設置など、家事・育児の一部ではあるものの、はっきりとした名称がなく認識されにくい「見えない家事」について説明。夫婦でコミュニケーションを取って納得することや、分担はそれぞれの家庭に合ったやり方で進めることを推奨している。

 県は「夫婦間で認識の違いがあるかもしれない。話し合えば信頼関係構築にもつながるので、動画を参考にしてほしい」(こども・青少年政策課)としている。