新地の民話アニメ完成 鹿狼山の手長明神、公式チャンネルで公開

 
アニメ「鹿狼山の手長明神」の一場面

 新地町の民話「鹿狼(かろう)山の手長(てなが)明神」のアニメが完成した。日本昔ばなし協会と日本財団による「海ノ民話のまちプロジェクト」として制作された。完成したアニメが5日、町役場で披露され、制作したアニメ監督の沼田心之介さんが大堀武町長に「海ノ民話のまち」の認定証を贈った。同プロジェクトによるアニメ化はいわき市、鮫川村に続いて3例目。

 アニメは5分35秒ほどの短編で、鹿狼山に住み、長い手を生かして海の貝を採っていたとされる神の物語がモチーフになっている。

 作中では鹿狼山の名前の由来や、町内の新地貝塚と神との関わりなども明かされる。観賞した大堀町長は「映像化は、新地貝塚の知名度向上や民話の継承に役立つ」と歓迎し、沼田さんは「アニメのキャラクターを商品化したりして活用してほしい」と話した。

 完成したアニメは6日午前10時から、同プロジェクトの公式ユーチューブチャンネルで視聴できる。