地鶏処理能力が大幅アップ 三島町新施設、販路拡大に向け整備

 
新しく設置された加熱加工室

 現施設の老朽化に伴い、三島町が同町宮下に新たに整備した会津地鶏の食肉処理加工施設の内覧会が2月28日、現地で開かれた。従来の施設と比べて処理能力が大幅に拡大した施設を関係者が見学した。稼働開始は4月1日を予定している。

 加工品製造も可能

 新施設は鉄骨造の平屋で、延べ床面積は現施設の約4倍に当たる約500平方メートル。処理能力は従来の毎月1500羽から2500羽程度に向上する。新たにコロッケやカレー、ソーセージ、ハムなどの加工品も製造できるようになる。基本的には町産の地鶏を処理・加工する予定だが、他地域の地鶏を受け入れることも可能という。

 施設内には、鶏をつり下げて処理する部屋や部位ごとに切り分ける設備などを設置。ハムなどの加工品を生産するため、新たに加熱加工室を整備した。施設が雪の重みで傷むのを防ぐため、降雪を感知すると自動的に雪や氷を溶かす装置も屋根に設置している。

 同町の鶏処理施設に関して、現施設は操業開始から約20年が経過しており、老朽化が進んでいる。町は昨年4月、会津地鶏の販路拡大と処理能力向上を目的に新施設の整備に着手していた。