冬春トマト...ブランド名は「うらら」 いわき、楢葉の10農場出荷

 
統一名称で販売される春トマト「うらら」とブランドロゴ(いわき市農業生産振興ブランド化協議会提供)

 いわき市と楢葉町の農場で冬から翌春にかけて収穫され、JA福島さくらが出荷する冬春トマトの統一名称が春トマト「うらら~ulala~」に決まった。今月から出荷しており、いわき市内のスーパーなどで販売している。

 統一するのは2市町の10農場で3~5月に出荷される「サンシャイントマト」「親バカトマト」「小名浜菜園ミニトマト」。統一名称とパッケージで販売することで知名度向上、ブランド力強化を図ろうと、同JAと生産者団体が統一名称を検討していた。

 春の季語の「春うらら」や「うららか」に加え、ハワイ語で「ウラウラ」が赤色を意味することから「フラシティいわき」を掲げるいわき産をイメージしやすいとして名称を決めた。

 同地域の冬春トマトは昨年、国から野菜の指定産地に指定された。トマトは夏季に収穫されるイメージが強いが、ハウス栽培が主流のいわき地域は冬から春にかけて最盛期を迎える。同JAの担当者は「知名度を高め、県内外に流通を広げていきたい」としている。