福島県知事選、自民は現職・内堀氏支援へ 3選出馬想定、決議案

 

 11月11日の任期満了に伴う知事選を巡り、自民党県連は現職の内堀雅雄知事(57)=無所属、2期=の3選への立候補を想定した特別決議を19日の定期大会に提出する方針を固めた。内堀氏は知事選に向けた態度を明らかにしていないものの、県議会最大会派として引き続き内堀氏を支えていく姿勢を示す見通しだ。

 決議案には支援する立候補予定者を明記しないが、「安定した政治の継続」によって日常の安全・安心を県民に提供し、より一層の県民の期待と負託に応えていく覚悟を明記する方針。復興・創生や新型コロナウイルス感染症対策などの重要課題を踏まえ、内堀氏の立候補を念頭に置いた決議案を打ち出す。決議案は14日の総務会で決定する。

 知事選を巡っては、連合福島の今野泰会長が1月、「多くの県民が内堀県政の継続による安定を望んでいる。英断を願いたい」と事実上、3選への出馬を要請。連合福島と立憲民主、社民、国民民主の各党県連、県議会第2会派の県民連合による「5者協議会」で対応を決定する。公明党県本部も内堀氏の復興施策を評価しており、本人の意向を踏まえ方針を検討する。

 一方、共産党県委員会や県労連などでつくる「みんなで新しい県政をつくる会」は候補者を擁立する方針を決めており、人選を進めている。