高齢化見据えた施策が鍵 田村市議選、終盤の情勢

 

 任期満了に伴う田村市議選(定数18)は15日、投票日の17日まであと2日に迫り、現職17人、新人4人の計21人が終盤の追い込みに奔走する。

 定数が2削減されてから初めての改選。各陣営とも地元の旧町村を基盤に支持固めを進めながら、市内全域の浮動票獲得を狙う。少子高齢化が進む中、市の将来像を見据えた施策を打ち出せるかが当選の鍵を握りそうだ。各陣営は昨年4月の市長選を踏まえ、投票率は前回の70.11%並みを見込む。定数が削減されていることから、前回よりも激戦を予想し、当選ラインを1000票前後と設定する。

 前回トップ当選を果たした白石高司氏が市長に転身したことにより、同氏が獲得した約2500票が、どの候補に流れるかに注目が集まっている。勇退する現職3人が前回獲得した票の行方も視野に、選挙戦は最終盤を迎える。