仮置き場64カ所で土壌保管 「現場保管」の解決も課題

 

 環境省は県内各地に設置された仮置き場について「2021年度末までに、県内に仮置きされている除去土壌など(帰還困難区域のものを除く)のおおむね搬入完了を目指す」ことを目標としてきた。

 現在の仮置き場の保管状況は【表】の通り。帰還困難区域の外にある仮置き場のうち、64カ所でまだ土壌が保管されている。データは政府の直轄除染が1月末現在、市町村除染が昨年12月末現在のため、本年度末までにはより保管中の仮置き場の数は減る見通しだ。

 ただ、除染とは別の枠組みの「ため池除染」で出た土壌があったり、積雪により作業できなかったりする仮置き場もあるため、本年度末に完全に解消されるわけではない。また、除染土壌を住宅や公園などに「現場保管」したままになっているのが、1007カ所残されており、現場保管の解決も課題となっている。