子育てNIE

子育てタクシー拡大へ 福島の大和自動車交通、運転手に講座

 
子どもの視野を体験できるゴーグルなどを着け、必要なサポートを考えた参加者ら

 福島県福島市の大和自動車交通は14日、同社で「子育てタクシードライバー」の養成講座を開いた。受講した社員らが、子どもや妊婦が乗車する際に必要な基礎知識や支援について学んだ。

 子育てタクシーは子どもやその保護者、妊婦らに配慮した交通手段で、外出時のサポートや送迎を行う。子ども1人でも安心して乗ることができ、共働き世帯の増加傾向を背景に需要が高まっている。認定には全国子育てタクシー協会が指定する養成講座を8時間以上受講するほか、子育て支援施設などでの保育実習を修了することなどが必要となる。

 この日は同社のドライバーや役職員11人が受講し、協会の講師らが子どもの特徴や安全対策、救命救急の方法について解説。ドライバーと妊婦、子ども役に分かれて必要なサポートを考えるタクシー乗車体験も行われた。

 同社では今後講座の受講を進め、制度として4月以降の導入を目指す。同社の佐山充常務は「さまざまなお客さまのニーズに寄り添いながらサービスを提供していきたい」と話した。