富岡町が整備した放課後児童クラブ施設の開所式が３日、同町小浜の現地で行われた。これまでは旧富岡二小体育館を活用して運営していた。８日から新施設の利用を始める。クラブに登録する子どもたちが見学に訪れ、新施設の完成を喜んだ。

　新施設は旧富岡幼稚園跡地で、富岡小・中の隣接地約５千平方メートルに木造平屋６４６平方メートルの建物を整備した。児童クラブ室や多目的ホール、教室などがある。

　対象は富岡小に就学する１～６年生で、現在の登録者数は２８人。児童の健全育成、保護者の仕事と子育ての両立支援を図り、住民帰還や移住者増加につなげるのが狙い。平日は授業終了後～午後６時半、土曜日や長期休業期、学校振替休業日は午前７時半～午後６時半に利用できる。

　式で山本育男町長は「多様な学習・体験活動の充実を図る。町の希望の光である子どもたちの健やかな成長を願い、子育てしやすいまちづくりを進める」とあいさつし、関係者がテープカットした。施設は木材がふんだんに使われてぬくもりがあり、見学した子どもたちは「きれいな施設でうれしい」と笑顔を見せた。