児童に充実の英語指導 磐梯町教委など独自資料作製
同町は町教委での採用を含め、外国語指導助手(ALT)2人態勢で英語指導に当たっている。1幼稚園、2小学校、1中学校という規模を生かし、授業のほか、給食の時間なども児童・生徒と触れ合うなど、日常的にネーティブな英会話に接する機会をつくっている。
幼稚園では「レッスンタイム」「ふれあいタイム」として「親しみやすい英語」を実践。小学校、中学校と学年が上がるに従って教育内容を充実させていくが、斎藤就治教育長は「リスニングとスピーキングが中心」と、書き取りではなく、児童・生徒の日常的なコミュニケーション能力の向上に主眼を置いている。
その中で今回作製した指導資料は、これまでの一貫教育で実践してきた活動をまとめた。「身近に使える日常の単語を簡単な英会話の中で使えるようにする」(1、2年)、「日常の生活場面を設定したコミュニケーション活動を体験させる」(3年)、「正しい英語の発音を身に付ける」(4年)などの指導目標を掲げ、日常会話の能力が身に付くよう配慮している。
高学年については、「異文化に触れ、国際感覚を養う」(5年)、「総合的コミュニケーション能力を高める」(6年)が指導目標。中学校の英語教育につながる指導を心掛けていくという。
英語活動開始に向け、文部科学省が試作した「英語ノート」はローマ字や単語の書き取りが中心。斎藤教育長は「実践してきた一貫教育を生かし、これまで以上に子どもたちが英語に興味を持ち、国際感覚を身に付ける一助にしたい」と話している。
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