朝ドラ・エール「関連商品」開発支援 全国の休業フリーランス

 
ウェブ会議で営業の方針や事業の展開などを話し合う西形さん

 福島市は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で仕事がなくなった全国のフリーランスに、同市の事業者の商品開発を指導してもらう事業を始めた。実績を持ったフリーランスから知恵を借り、同市出身の作曲家古関裕而がモデルのNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」に関連した観光商品や土産品などの魅力アップにつなげる。

 8日はウェブ会議で事業者とフリーランスの初めての打ち合わせが行われた。事業は市の「ピンチをチャンスにプロジェクト」の一環で、フリーランスの指導に対して報酬を支払う仕組み。全国各地から約100人の申し込みがあり、このうちの21人が市内事業者33社と連携して事業を進める。

 ウェブ会議では、宿泊施設や果樹園など6事業者がフリーランスと初顔合わせし、土産品のパッケージ改良やメニュー開発などについて話し合った。このうち朝ドラ誘致に尽力してきた福島商工会議所青年部の西形吉和副会長が代表を務める新会社は、古関裕而記念館近くに新規開店を予定する土産物店の運営への支援を求めた。

 6月末めどに全事業完了

 担当するフリーランスの天谷窓大さん(東京都、イベント設計・企画など)は「店に足を運びたくなる動機付けをいかに増やすか。福島がエールのまちになる仕掛けでお役に立ちたい」と語った。現時点で6月末をめどに全ての事業を完了させる予定。