夏の甲子園中止「朝ドラ放送...残念」 大会歌・栄冠は君に輝く

 

 日本高野連は20日、新型コロナウイルスの影響が各地に広がる中、オンラインで第102回全国高校野球選手権大会の運営委員会と理事会を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場で8月10日から予定していた夏の甲子園大会と出場権を懸けた地方大会の中止を決め、発表した。

 夏の高校野球といえば大会歌の「栄冠は君に輝く」。現在、放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の主人公のモデルとなっている福島市出身の作曲家古関裕而が1948(昭和23)年に作曲した代表作の一つだ。

 「朝ドラも放送中なので、甲子園と共に、古関さんも全国から注目されると期待していただけに残念だ」。古関の母校・福島商高同窓会長の引地洲夫さん(80)は中止に肩を落とした。

 元高校教師の引地さんは、福島商高が春夏連続で甲子園に出場した1981年に裏方として野球部をサポートした。「一球入魂で練習に励んだ球児の気持ちを考えると胸が痛い。この試練を乗り越えて前を向いてほしい」とエールを送る。