『聖光主将』ここにあり!9回・劇的サヨナラ...夢は終わらない

宮城県の石巻市民球場で10日に行われた東北地区高校野球大会準決勝。本県代表の聖光学院は鶴岡東(山形)に2―1のサヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。11日は準決勝1試合が行われ、明桜(秋田)と仙台育英(宮城)が対戦する。同球場で午後2時開始予定。決勝は12日午後2時から同球場で行われる。
同点で迎えた9回裏1死満塁。聖光学院主将の内山連希(3年)は打った瞬間、拳を突き上げた。「甲子園のない自分たちにとって東北大会が甲子園」。その強い思いを一振りに込めた。
前の打者が申告敬遠され、回ってきた9回の第4打席だった。ここまで無安打と調子は良くなかったが、勝負の相手に選ばれたことで俄然(がぜん)燃えた。しかしベンチからの最初のサインはスクイズだった。
1球目のボール球に思わず反応し、体勢を崩した。続けて2球目、3球目とボール。外に逃げるスライダーを見極めた。「スクイズじゃ面白くないよな」。指揮官からのサインが変わった。ヘルメットに手を掛けうなずくと、直球だけに狙いを定めた。サヨナラ打は人生で初めて。喜ぶナインにもみくちゃにされた。
12日の決勝は、高校生活最後の試合。「すべて出し切る」と、内山は言い切る。東北大会が開かれることが決まってから、現チームの終着点はこの舞台と決めていた。泣いても笑ってもあと一戦。57期生の集大成を見せつける。
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