学法石川破る!止まらぬ福島成蹊 勝負徹底...我慢してチャンス
第71回秋季東北地区高校野球県大会第4日は21日、白河市の白河グリーンスタジアムと郡山市のヨーク開成山スタジアムで準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まった。福島成蹊は学法石川を7―2で退け初の4強入りを果たし、磐城は須賀川を5―1で破った。東日大昌平は光南に8―4で逆転勝ちし、学法福島はふたば未来に4―0で完封勝ちした。第5日の22日は白河グリーンスタジアムで準決勝2試合を行う。
福島成蹊・松本完投「強豪に勝ち自信になった」
福島成蹊の快進撃が止まらない。4連覇中の聖光学院をコールドで破って勝ち上がった学法石川を下して初の4強入り。完投した松本元気(2年)は「強豪に勝つことができ自信になった」と胸を張った。
「我慢してチャンスをものにしよう」。金子淳監督が試合前に掛けた言葉の通り、ナインが勝負どころで力を発揮した。先制を許した3回、松本の中前打が口火となり、犠打と5連打の猛攻で逆転。7回にも集中打で3点を加えた。投げては松本が「タイミングを外す投球を心掛けた」と、カーブなど3種類の変化球を丁寧に投げ分け、相手打線に的を絞らせなかった。
夏の福島大会は、2回戦に途中登板したが6失点のふがいない内容。「何かを変えなければ」と大会後にフォーム改造に取り組み、変化球の切れと左打者のインコースに対する投球を磨いてきた。「仲間のファインプレーにも助けられた」と守備陣にも背中を押され、失点した3回と7回はきっちり後続を打ち取った。
「東北大会に向けて次も仲間の力が必要。一丸で戦う」と松本。結束を深める福島成蹊ナインが初の東北大会を狙う。
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