学石、1年生・大栄が快投 メリハリ124球...聖和打線を抑え込む

 
【学法石川―聖和学園】最後の打者を打ち取り、仲間と喜びを分かち合う学法石川の大栄(左)=こまちスタジアム

◇秋季東北地区高校野球・第2日(17日・秋田県こまちスタジアム)

 学法石川 2―1 聖和学園

 最終回、学法石川の大栄(おおさかえ)利哉(1年)は渾身の直球で最後の打者を中飛に打ち取った。1996年以来27年ぶりとなる秋季東北大会2勝を決めた瞬間だった。「本当に緊迫した試合だった。勝ててほっとした」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 試合開始時から照明が点灯するナイターとなったこの試合、大栄は、普段よりも入念にキャッチボールをするなど寒さ対策を講じた上で夜の試合に臨んだ。

 直球と変化球を織り交ぜた投球で、初回から凡打の山を築いた。八回、一度2番手にマウンドを譲ったが、2死満塁の場面で再び登板すると、外角のスライダーで空振り三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。「やってやったぞ」と、拳を固く握りしめて雄叫びを上げた。

 「メリハリのある投球ができた。今後はペース配分も考えて投げていきたい」。後半から疲れが出たというが、124球を見事投げ抜いた大栄。投手力にさらに磨きをかけ、勝利に貢献していくつもりだ。(小幡あみ)

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