学法石川 逆転逃げ切り8強、盛岡大付と一進一退の攻防制す
【秋季東北地区高校野球・第2日】
◇きらやかスタジアム ▽2回戦第3試合(11日15時25分)
学法石川 001001401―7
盛岡大付 011000111―5
▽三塁打 松山(学)小林陸(盛)▽二塁打 粕谷(盛)▽暴投 伊藤奨(学)▽野選 末広(盛)
▽試合時間 2時間38分
▽審判 野田(球)山下、後藤、荒木、酒井、荘司
【評】学法石川が七回の好機に得点を重ね、逆転勝ちした。同点で迎えた七回、二死満塁からの敵失や根本の適時打などで4得点を挙げた。投手陣は3人が継投し、九回までもつれた一進一退の攻防をものにした。(熊田紗妃)
国分、満塁ピンチしのぎ雄たけび
2点差に迫られた九回裏1死満塁のピンチに、学法石川の国分太雅(2年)がマウンドに上がった。「抑えるしかない」。気迫十分の投球で先頭を遊飛に打ち取ると、次打者も三振に仕留め、雄たけびを上げた。秋の東北大会で7年ぶりとなる初戦突破を成し遂げた瞬間だった。
盛岡大付は昨秋の東北大会でコールド負けを喫した相手。国分は3年生の先輩から「リベンジを果たせ」と連絡を受けてこの試合に臨んだ。
試合は終盤までもつれた。「ごめんな、頼む」。最終回、2番手として粘投していた伊藤奨(同)からそう告げられ、マウンドを譲り受けた国分。「まかせろ。絶対勝つからな」と返した。
国分は県大会は背番号1で臨んでいたが、思うような投球ができず、東北大会からは背番号20となった。「『下からはい上がってこい』という意味だと思っている」。痛めている腰のケアやフォームの修正に取り組み、投球を見直した。
さまざまな思いを乗せて投じた11球で昨年の雪辱を果たした。「次も覇気を出して投げていく。勝ってセンバツにつなげる」。チームを勝利に導いた右腕が、再びエースへの階段を上り始めた。(津村謡)
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