「推しの健活」福島県民実践へ 郡山でフェスタ、減塩など助言

 
(左から)橋本ヨシイさん、長沢裕さん

 健康的な生活習慣を分かりやすく学べるイベント「ふくしま推しの健活フェスタ」が16日、郡山市のビッグパレットふくしまで始まった。来場者が運動や食事など多様な視点から健康増進のこつに理解を深めている。県の主催。17日まで。入場無料。楽しみながら健康づくりを学んだり、実践したりする機会を提供し、県民の健康意識の向上につなげようと初めて開催された。

 初日は、福島中央テレビ(中テレ)の番組「ゴジてれChu!」でおなじみの管理栄養士の橋本ヨシイさんが講話した。橋本さんは全国と比べた本県の食塩摂取量が男性ワースト1位、女性ワースト2位であると指摘し「味の濃いものを食べるときには味のないゆで野菜にするなど、1日の食事の中でバランスを取ってほしい」と提案。その上で「毎日、一食一食を大事にすることで健康を支えることができる」と語りかけた。

 厚生労働省の全国調査でメタボリック症候群に該当する県民の割合がワースト4位だったことから「メタボ改善チャレンジクイズ」が行われた。ふくしま健民プロジェクト大使を務めるタレントの長沢裕さん(伊達市出身)が本県の健康に関する問題を出題した。

 会場には運動や食、情報、健康のテーマごとに企業や団体などが計21ブースを出展。訪れた人は肺年齢の測定や健康相談を行ったり、減塩や低エネルギーの弁当を買い求めたりして、健康への思いを新たにした。

 最終日の17日はスペシャルゲストとしてタレントのデヴィ夫人が登場し、美しさの秘訣(ひけつ)を語る。長沢さんも引き続き参加する。福島市のダンサーで振り付けしのRuu(ルウ)さんが福島民友新聞社とコラボレーションして手がけた「FUKUSHIMA YOU DANCE(ふくしまゆうダンス)」を披露する。時間は午前10時~午後3時半。

 福島県、七つの目標提唱

 県は、県民の健康指標の改善に向け、七つの生活習慣を実践するよう提唱していく。県民に"推す"生活習慣を分かりやすく伝えようと「ふくしま推しの健活7(セブン)」としてまとめ、ふくしま推しの健活フェスタで来場者にPRした。食生活や運動、適正体重などを挙げ「野菜からゆっくり食べる」「減塩を意識する」「毎日8千歩」といった目標を明示した。

 高血圧やメタボリック症候群のように、健康への悪影響を引き起こす要因を減らし、日常生活から改善につなげていく狙いがある。

ふくしま推しの健活フェスタ