「歯科と新型コロナ」 口内環境整え免疫維持

 

 新型コロナウイルスの感染が徐々に全国に拡大しており、不安に感じている方も多いと思われます。「歯科医院に通院したくても外出したくない」や「歯科医院で感染するのが怖い」などという声も側聞いたします。

 そこで今回は歯科治療と感染症対策についてご紹介したいと思います。

 感染症に罹患(りかん)しないようにするには、免疫機能を維持、向上させることが重要です。睡眠、栄養、運動の不足、過度なストレスなどがあると本来の免疫機能が低下し、風邪や感染症などの病気に罹患しやすくなります。

 規則正しい生活習慣を心掛けて免疫力を向上させて、感染症に罹患しないようにしましょう。

 そして口の慢性炎症である歯周病(歯槽膿漏(しそうのうろう))があると免疫力が低下します。常に口の中に炎症があると、免疫機能が低下し、免疫力が落ちてしまうのです。

 また、歯周病は免疫力低下だけではなく、口臭やむし歯にもなりやすいので、コロナを恐れて歯科治療を先延ばしにしてしまうと、口腔(こうくう)内環境が悪化してしまいます。手洗い、口腔内清掃、歯科治療によって菌を減らすことが何より肝要なのです。

 外出の自粛要請においても歯科通院は対象外となっていますので、かかりつけ医に電話をして、空いている時間に通院をしましょう。

 (県歯科医師会)