「不正咬合」 学校検診で指摘、矯正を検討前向きに 

 

 現在、「学校保健安全法」で不正咬合(こうごう)とみなされるタイプは〈1〉八重歯・乱ぐい歯(叢生(そうせい))〈2〉すきっ歯(空隙歯列)〈3〉出っ歯(上顎前突)〈4〉上下顎前突〈5〉受け口(反対咬合・下顎前突)〈6〉交叉(こうさ)咬合〈7〉過蓋(かがい)咬合〈8〉開咬―に大別され、次の3段階で評価されます。「0このままでよい」「1注意を要する」「2検査を勧める(歯科医に相談する)」です。「2検査を勧める」評価だとすると、学校から検診のお知らせをもらい、かかりつけの歯科医が相談やアドバイスをしてくれます。

 治療をするかどうかは本人と保護者の判断ですが、いいタイミングで効果的な矯正歯科治療を行うために、学校検診で不正咬合を指摘されたことを前向きに捉え、それは、お子さんの長い一生を支える歯について、大事な注意を与えられたと考えてください。

 大人もあきらめないで

 人前で思いっきり笑えますか? ほほ笑みにブレーキがかかっているとしたら、その原因は何でしょう。また、歯並びが悪いとむし歯や歯周病になりやすいといわれていることから、ここ数年、矯正歯科治療を希望する成人が増えています。一生健康でキレイな歯を保つことは、生活の質を大きく向上させることにつながると考えます。(県歯科医師会)