J1ライセンス「取得可能」 いわき市が見解、例外規定活用で

 

 いわき市は5日、来季からサッカーJ2に昇格するいわきFCのホームスタジアムとして改修を進めているいわきグリーンフィールドで、例外規定を活用したJ1ライセンスの取得が可能との認識を示した。同FCはJ1昇格を目指す意向を示しており、市と必要な対応が協議される見通し。市の担当者が同日の12月市議会一般質問で答えた。

 同FCは今季、将来的なホームスタジアムの整備をリーグと約束する「例外規定」の規則に基づいてJ2ライセンスの交付を受け、昇格を果たした。来季にJ1ライセンスが認められた場合、順位要件を満たせばJ1に昇格できる。

 グリーンフィールドは来年2月の完成に向けて観客席の拡大や照明の設置などの改修が進む。Jリーグの規定では現在の改修内容に加え、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で使用するレフェリーの確認エリア、カメラ設置スペースなどを確保すれば例外規定を活用したJ1ライセンスの取得基準を満たすという。これらはスタジアム内でエリアの位置をクラブが指定すればよいため、新たな工事は必要ないという。

 ただ、例外規定で昇格した場合はスタジアムの整備計画の提出が求められる。J1の基準では、収容人数が1万5000人規模(椅子席1万席以上)で、新設または大規模改修するスタジアムには原則として観客席を覆う屋根などの設置が必要になる。