子育てNIE

大熊の子育て支援住宅完成 入居者に鍵引き渡し

 
大熊町大川原地区に完成した子育て支援住宅

 大熊町が大川原地区に整備していた子育て支援住宅8戸が完成し、5日、町役場で入居予定者に鍵が引き渡された。入居するのは4月に町内で開校する幼保小中一体型の教育施設「学び舎(や)ゆめの森」に入園・入学を予定する子どもを持つ家族で、春に迎える大熊での新生活に期待を膨らませた。

 住宅には8世帯26人が入居する。このうち子どもは2~11歳の12人。子どもの成長に合わせて変えられる間取りで、高い耐震性能を備えた。町は東京電力福島第1原発事故の教訓から、二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」を復興の軸として町づくりを進めている。住宅には太陽光発電や省エネルギー設備などを導入、生活で消費するエネルギーよりも太陽光などで生み出すエネルギーが上回るZEH(ゼッチ)仕様を採用した。

 鍵の引き渡し式には、7世帯の家族が参加した。島和広副町長が「子どもたちが快適に健やかに成長する姿は町に大きな希望と笑顔をもたらす」と述べ、入居者を代表して菅波恵美さん、瑠那さん(川内小中学園4年)に鍵を引き渡した。