子ども遊びの重要性紹介 冊子作成、保育施設に配布
県とこども環境学会が作成を進めていた、子どもの育ちを促す遊びや保育環境の実践例をまとめた初めての指針「ふくしますくすくスケール」が27日、完成した。指針では、遊びには子どもの育ちを促すさまざまな要素が含まれているとし、遊びへの理解や質、環境を向上することで、心身の調和の取れた発達の基礎を培う重要な学びにつながるとした。
指針は、保育士らが活用しやすいように「遊びを保障する環境構成」として、健康や人間関係、言葉などについてのチェックリストを設けた。実践例では、砂場やビオトープなど各施設が工夫を凝らした遊びの環境の整備状況6件を紹介している。
報告会が27日、県庁で開かれ、同学会の小沢紀美子理事(東京学芸大名誉教授)が「非認知能力を育てることが大切。遊ぶ意味を社会にも知ってほしいので指針を普及させてほしい」と話した。指針をまとめた冊子約900部は、県内の保育施設に配布される。
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