朝ドラ「エール」盛り上げ展開!福島・中心市街地にぎわい創出

 

 福島市出身の作曲家古関裕而をモデルにしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」。3月の放映開始を前に、古関の生誕の地がある同市の中心市街地に人を呼び込み、にぎわい創出につなげる取り組みがいよいよ始まる。市商店街連合会(市商連)は14日から、市中心部で企画展やコンサートなどの事業を展開する。

 市商連が取り組むのは名付けて「古関裕而ノスタルジックふくしま」事業。全国からの観光客に古関の古里であることを発信し、街なか周遊につなげようと企画した。事業は〈1〉市中心部の「チェンバおおまち」での企画展「古関裕而と福島 素顔と歴史展」(入場無料)〈2〉朝ドラ放映開始日の3月30日に市音楽堂でコンサート(同)〈3〉商店に古関や朝ドラを周知するポスターやフラッグ掲示―の3本柱。

 企画展は古関のゆかりの品やゆかりの地マップの展示、古関の長男・正裕さんのインタビュー映像放映などを実施。AR(拡張現実)技術を使ったスマホアプリを通じて古関と記念写真が撮れたり、街なかに設置する25の拠点で大正・昭和期の雰囲気を体験できる。コンサートではオペラユニット「ザ レジェンド」が古関メロディーを披露する。市商連の小河日出男会長は「朝ドラや東京五輪はにぎわい創出の好機。商店街が一体となって街を盛り上げたい」と意気込んだ。

 市なども4月以降、市街地で古関や朝ドラに関する企画展を計画している。