福島・土湯こけしも『おしどり』 朝ドラ・古関夫妻をイメージ

 
古関裕而をイメージしたこけし(左)と妻金子をイメージしたこけし(右)

 作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)がモデルの朝ドラ「エール」の放送を受け、福島市の土湯伝統こけし工人の近野明裕さん(69)は、古関夫妻をイメージした「おしどりコケシ」の販売を始めた。近野さんは「おしどりコケシを通して、福島、土湯温泉、土湯の伝統こけしを盛り上げたい」と意気込む。

 おしどりコケシは、頭頂部に「蛇の目模様」を描くなど、土湯こけしの特徴を生かしつつ、古関夫妻の顔に似せて制作。胴体は、古関にはネクタイやベルトに音符をつけ、金子にはチェックのドレスを描くなど、細部にこだわっている。

 近野さんは古関と同じ福島商高卒で、尊敬する先輩のためにと制作。「古関さんや朝ドラから感じられる素朴さをこけしの表情に反映させた。かわいい顔が癒やしになれば」と話した。

 土湯温泉観光交流センター湯愛舞台(ゆめぶたい)やJR福島駅西口観光案内所、四季の里などで販売している。価格は2体セットで3500円(税別)。福島市のふるさと納税の返礼品に認定されている。