福島の「古関裕而記念館」再開 感染対策講じ、入館者限定

 
福島市民を対象に再開した館内で展示に見入る来館者=1日、福島市・古関裕而記念館

 福島市は1日、新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館していた古関裕而記念館を市民に限定して再開した。古関がモデルの朝ドラ「エール」で注目が高まっており、約1カ月半ぶりの再開を受けて早速訪れた市民が、古関の功績に理解を深めた。

 エールの放送開始に合わせ、3月下旬に一部展示をリニューアル。観光客の増加に備えたが、4月中旬から休館が続いていた。再開初日は45人が訪れ、古関の功績や妻金子(きんこ)との歩み、朝ドラを紹介するパネルや映像などに見入った。

 感染症予防のため9日までは市民、10日以降は県民に入館を限定。19日からは制限をなくす。一度の入館者数も20人に限定していて、村上敏通館長は「古関さんをPRしつつ、感染対策も講じていく」と語った。開館時間は午前9時~午後4時30分。入館無料。