「まちなか青春館」福島にオープン! 朝ドラファン必見の資料
NHK朝ドラ「エール」に伴い企画され、新型コロナウイルスの影響で開所が延期になっていた「古関裕而まちなか青春館」は20日、福島市大町にオープンした。開所を待ちわびた県内外のファンらが初日から大勢来場し、福島市出身の作曲家古関裕而にまつわる貴重な資料をじっくりと鑑賞した。
各商店街や福島商工会議所などでつくる実行委員会の主催。古関の生家「喜多三呉服店」に掲げられていた長さが5メートル近い大形看板や、古関と作詞家野村俊夫(福島市出身)が手掛けた幻のSPレコードなど、古関の生涯をたどる展示物が並んでいる。古関が生きた時代の福島を知ることができる資料も紹介されている。
宮城県利府町から訪れた男性(73)は古関のファンで、特に行進曲が好きだという。朝ドラは欠かさず見ている。多彩な展示物を眺めながら、「これだけの作曲をしたというのはすごいこと。この機会に大勢の人に知ってもらえたらうれしい」と話した。
この日はオープンに先立ち式典が行われた。中野義久実行委員長(県庁通り商店街振興組合理事長)が「古関が福島にささげた思いの一端を感じてほしい」とあいさつし、木幡浩福島市長、渡辺博美福島商工会議所会頭、山貫昭子NTT東日本福島支店長と共にテープカットを行った。
青春館は入場無料。11月30日まで開館し、時間は午前10時~午後4時。住所は福島市大町9の20、NTT大町ビル1階。問い合わせは福島商工会議所(電話024・536・5511)へ。
青春館に近いチェンバおおまちでは、「エール」で使われた衣装や小道具などが並ぶ「エール展」が開かれている。
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