『三羽ガラス』福島に集結!窪田さん、中村さん、山崎さん感謝

 
福島市で10日、NHK朝ドラ「エール」のファン感謝祭公開収録が行われた。会場に訪れた(左から)中村蒼さん、窪田正孝さん、山崎育三郎さんが撮影秘話などを語った

 福島市出身の作曲家古関裕而がモデルのNHK朝ドラ「エール」の主人公・裕一役の窪田正孝さん、鉄男役の中村蒼さん、久志役の山崎育三郎さんの「福島三羽ガラス」は10日、福島市で特別番組の公開収録に臨んだ。福島に3人が集まるのは初めて。窪田さんは「福島の皆さんと触れ合えて良かった。作品を通して福島や全国にエールを届けようと取り組んだが、僕たちが応援してもらっていた」と感謝の言葉を語った。

 NHK福島放送局が「エールファン感謝祭in福島」と題して開催。福島三羽ガラスは、古関のほか、福島市出身の作詞家で福島民友新聞社元記者の野村俊夫、本宮市出身の歌手伊藤久男がモデル。撮影は10月下旬にクランクアップした。

 窪田さんはこの日、福島市の信夫山にある古関の墓参りしたことを明かし「無事にエールが完走できたことを報告した。古関さんや福島の地がなければエールは存在していなかった」と振り返った。福島ロケに参加していなかった山崎さんは「三羽ガラスで福島に来られて良かった。福島の街がエールであふれ、幸せを感じた」と語った。

 3人は同日、古関の母校である福島商高も訪問。山崎さんが吹奏楽部の演奏に合わせて古関メロディーの名曲「栄冠は君に輝く」を歌った。

 今月27日の最終回に向けて盛り上がりをみせる「エール」。中村さんは「これからも明日への希望に満ちあふれ、古関さんの名曲も出てくる」とPR。山崎さんは「これからも古関メロディーを歌っていきたい」と決意を示し、窪田さんは「今年は『エール』一色の年になった。最後まで楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 撮影秘話に笑顔『満開』

 会場には、当選倍率56倍の難関を越えて選ばれた県内外のエールファン約110人が詰め掛け「福島三羽ガラス」の3人の軽快なトークを楽しんだ。福島市の女性(49)は「撮影の裏話などが聞けて楽しかった」と満面の笑み。栃木県那須町の女性(58)は「大好きな福島三羽ガラスに会えてうれしい」と感激していた。

 窪田さんら3人へのサプライズもあった。福島から撮影現場に感謝の思いを届ける寄せ書きの企画を進めていた福島市の日野屋楽器店の本間梨華さん(34)、ソプラノ歌手紺野恭子さん(35)が、県内外のファンからメッセージを書いてもらった「古関裕而Tシャツ」を贈った。紺野さんは「福島や全国の思いを直接届けることができて良かった」と語った。

 23日NHKで放映

 「エールファン感謝祭in福島」の様子が収録された番組は、本県では23日午前8時15分からNHK総合で放送される。