「あづま球場」東京五輪へ改修本格化 高校球児が天然芝剥がす

 
慣れ親しんだあづま球場の天然芝を剥がす野球部員たち=8日、福島市

 2020年東京五輪の野球とソフトボール競技が行われる福島市のあづま球場で8日、グラウンドを全面人工芝とする工事が本格的に始まった。来年9月末ごろまで改修を進め、プロ野球の球団が本拠地とする球場などと同じ人工芝を敷設する。

 初日のこの日は高校球児が作業を体験。福島高と福島東高の野球部員ら約60人がスコップなどを使い、外野の天然芝を剥がした。

 膨らむ期待「人工芝プレー楽しみ」

 「雨が降っても、すぐ乾いて試合ができる球場になる」。2020年東京五輪の野球とソフトボールの競技開催に向け、全面人工芝に改修する工事が8日に本格的に始まった福島市のあづま球場。1986(昭和61)年の完成から30年以上を経て新たに生まれ変わる球場に、関係者は期待を膨らませた。

 球場に敷設される人工芝は大手スポーツメーカー「ミズノ」などが開発。プロ野球・西武のメットライフドーム(埼玉県所沢市)など各球団本拠地でも導入されている。ミズノによると、土や天然芝のグラウンドと比べ、排水性の向上などが見込めるという。金属スパイクを履いても問題がなく、改修後も高校野球の試合などで従来通り使用できる。

 同日行われた天然芝を剥がす作業では、福島東高野球部2年の佐藤颯汰主将(17)がグラウンドの感触を確かめながら「名残惜しい気もするが、プロが使用する人工芝でプレーできる機会が楽しみ」と話した。

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