逆境の夏...見せた『聖光プライド』 東北大会優勝!成長を証明

 
優勝し、笑顔で応援席に向かって走りだす聖光学院ナイン=12日、石巻市民球場

 聖光学院が甲子園のない夏に有終の美を飾った。宮城県の石巻市民球場で12日に行われた高校野球の東北大会決勝。昨秋の県大会初戦でコールド負けしたチームは今夏8戦無敗で東北王者となり、成長を証明した。

 「甲子園のない夏だからこそ、東北大会で負けられない」が合言葉だった。選手たちは新型コロナウイルスの影響で中止となった甲子園大会への思いを今大会に全てぶつけた。

 県大会から4番に座り、優勝を呼び込む先制打を放った畠中子龍(3年)は「3年間、苦しくて泣いたりもしたけれど積み重ねてきたことに間違いはなかった」と感慨深げに語った。

 登録メンバーの中で本県から最も遠い、岡山県から入学した小林聖(同)は5回にエンドランを決め、打者一巡の猛攻のきっかけをつくった。小林は「秋に負けたことでうわべだけではなく、物事を言い合えるつながりが生まれた」と結束でつかみ取った優勝を強調した。チームをまとめ上げた主将の内山連希(同)は「甲子園がない中で自分たちがやってきたことを証明できた」と達成感をにじませた。

 特別な夏を味わったのは指揮官も同じ。夏の甲子園大会の中止が決まった時、斎藤智也監督は「僕の人生で一番の試練」と語った。1999(平成11)年9月に監督に就任し、春と夏に計21回甲子園に導いた斎藤監督にとっても逆境の夏だった。

 県高野連が独自大会を開催。夏の大会で14年連続優勝し、出場を決めた東北大会。この舞台は「ナインにとっての甲子園大会」にすると決めていた。

 試合を重ねるごとに力強さを増したナイン。試合終了後、選手一人一人をねぎらった斎藤監督は誇らしげにナインを見つめていた。「聖光野球のプライドを示してくれた。この子たちともうちょっと野球をやりたかった」

 【8月12日の福島県代表・試合結果】夏の高校野球東北大会

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