東北王者は聖光学院!仙台育英に8-0 夏の高校野球東北大会

 
東北大会優勝を決め喜び合う聖光学院ナイン=12日、石巻市民球場
決勝
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 東北6県の高校野球独自大会優勝校による東北大会は最終日の12日、宮城・石巻市民球場で決勝が行われた。聖光学院が8―0と仙台育英(宮城)を投打で圧倒、コロナ禍での「特別な夏」に福島県の夏の大会14年連続優勝に続く東北制覇の偉業を成し遂げた。

 聖光学院のエース舘池亮佑(3年)は初回、連打で無死一、二塁とピンチを招いたが、持ち前の制球力を生かした投球で3、4番を見逃しの連続三振、5番を遊ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。すると打線は3回2死一、三塁から4番畠中子龍(同)の適時打で1点を先制、均衡を破った。

 投手戦の様相を呈する中、聖光学院は1番の好打順から始まる5回にビッグイニングをつくった。先頭の海野卓人(同)が死球で出塁。すかさずエンドランを決めると、唯一の2年生メンバーの3番坂本寅泰が粘って四球を選び無死満塁とした。ここから押し出し死球と5番小野大輔(同)の適時打、暴投で3点を追加。1死後に8番藤田竜輝(同)が左中間に走者一掃の3点適時打を放ち、一気に差を広げた。

 8回にも追加点を奪い8点差で迎えた最終回の1死一塁で舘池が投じた143球目の直球はピッチャー強襲となった。舘池のグラブをはじいて浮いたボールを遊撃手の内山連希(同)がつかんでそのまま一塁に送球、好守で併殺とし、2時間43分に及んだ激戦に終止符を打った。

 聖光学院は東北大会で仙台育英と鶴岡東、県大会では磐城と甲子園交流試合に出場する3校を下して頂点の座についた。斎藤智也監督は「昨年秋の県大会初戦コールド負けからチームがここまで変わった。この夏の8戦負けなしは語り継がれる歴史になる」と3年生最後の公式戦を白星で飾った教え子たちを手放しでたたえた。

 内堀知事「逆境の中で努力」

 内堀雅雄知事は12日、聖光学院の優勝を受け「新型コロナウイルス感染症という逆境の中、努力を重ね、大舞台で素晴らしい試合を見せてくれた。一戦一戦の経験を糧に未来を切り開いていってほしい」とのコメントを発表した。

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