学法石川、王者・聖光学院を7回コールド 中盤猛攻!一挙6点
第71回秋季東北地区高校野球県大会第3日は15日、白河グリーンスタジアムなど3球場で2回戦8試合が行われた。5連覇を狙った聖光学院は初戦となった2回戦で学法石川に2―10の7回コールドで敗れた。秋季県大会で聖光学院が敗れるのは2014(平成26)年の第66回大会の準々決勝以来。このほか、東日大昌平、ふたば未来などが準々決勝に進んだ。この日で前期日程は終了し、後期日程は21~23日に行われる。第4日の21日は白河グリーンスタジアムとヨーク開成山スタジアムで準々決勝4試合を行う。
茨木が勝ち越し弾で流れ
秋の県大会5連覇を狙う聖光学院を攻守で圧倒した。3回に公式戦初となる勝ち越し2点本塁打を放った学法石川の茨木響也(2年)は「ずっと対戦したかった相手。楽しんで野球ができた」と念願の勝利に満面の笑みだった。
同点とした3回2死二塁で回ってきた好機。苦手の低めにきたチェンジアップに食らいついた。「最初はフライかと思ったが、二塁を回った時に歓声が聞こえた」と打球はスタンドへ。この一発が拮抗(きっこう)した試合の流れを一気に学法石川側に傾けた。
聖光戦の本塁打は、常に応援を続けてくれる父親の直樹さんとの約束でもあった。「父と仲間が『おまえなら打てる』といってくれた」。それが力になった。
苦杯をなめ続けてきた打倒聖光を果たしての準々決勝進出。昨年から指揮を執る佐々木順一朗監督は「ここからの試合が大事。しっかり戦っていく」と気を引き締める。学法石川が2000(平成12)年以来の頂点に駆け上がる。
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