東北切符は渡さない!学法石川が『逆転劇』 3位決定戦を制す

 
【相馬東―学法石川】5回裏学法石川1死一、三塁、3点本塁打を放つ倉田=いわきグリーンスタジアム
3位決定戦
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 いわき市のいわきグリーンスタジアムで22日に行われた第72回秋季東北地区高校野球県大会最終日。決勝では東日大昌平が5―1で21年ぶりの優勝を狙った福島商を破り、初の頂点に立った。3位決定戦は学法石川が4―3で相馬東を退け、東北大会への切符を手にした。

 学法石川が中盤に逆転し、継投でリードを守った。3点を追う4回は1死一、三塁で併殺崩れの間に1点を返した。5回は桑山と権守の連打で1死一、三塁の好機をつくり、倉田の3点本塁打で逆転した。

 学法石川の3番倉田春也(1年)が放った逆転3点本塁打で勝負が決まった。2点を追う5回1死一、三塁。初球に入ってきた内角高めのスライダーを思い切り振り抜くと、打球は左翼スタンドの中段に吸い込まれた。

 「初球を必ず打つ」と強い気持ちでバットを握り、臨んだ打席。打球を見ずに全力疾走していたため、歓声で本塁打だと気付いた。「まさか自分がホームランを打つとは思わなかった」と謙虚に笑った。

 今大会は全ての試合で先取点を許す展開を強いられた学法石川。佐々木順一朗監督は「こういう試合展開にはいい意味で慣れていた」と逆境をはねのけたナインをねぎらった。

 東北大会に向け、倉田は「目標は優勝。つなげるバッティングとチームの底力を見せられるよう、最後まで諦めずに戦う」と意気込んだ。

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