修明エースが決勝打 投げては10回146球完投
第73回秋季東北地区高校野球県大会第4日は19日、BMI鶴沼球場(会津坂下町)など3球場で2回戦7試合が行われた。修明は延長十回に一挙5点を奪い、会津北嶺に8―3で勝利した。須賀川桐陽は二本松工に10―0でコールド勝ちし、3回戦に進出した。大会第5日の20日は同球場など3球場で2回戦6試合が行われる。
勝利への執念が生んだ一打だった。延長十回、勝ち越しとなる中前適時打を放った修明のエースで7番打者の郷田蓮(2年)は一塁で両拳を突き上げてガッツポーズ。「決めることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
両校の意地と意地がぶつかり合った。修明は3―3で迎えた延長十回表、2本の安打などで1死一、三塁の好機をつくると、郷田の前の打者が申告敬遠で出塁。1死満塁となり、郷田は「絶対に決めてやろうという気持ちが強くなった」と内角高めの直球を中前へと運び、会心の笑みを見せた。「最初の2打席で自分らしい打撃ができなかったので、うれしかった」
10回を1人で投げ抜き、10個の三振を奪う146球の熱投でエースの役割も果たした。投手を始めたのは1年生の秋。プロ野球選手の映像を見たり、先輩投手から変化球の投げ方を学ぶなど努力を続け「背番号1」を勝ち取った。「次もエースとして試合をつくって引っ張っていきたい」。投打でチームをけん引した郷田が、さらなる高みを目指して腕を振る。
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