聖光、盤石の強さ3連続コールド 平工は打線振るわず

 
【聖光学院―平工】2回裏聖光学院2死満塁、走者一掃の適時三塁打を放つ安斎=あづま球場

【秋季高校野球福島県大会・第4日】

◇あづま球場 ◇準決勝第1試合(10時)
平工   020000―2
聖光学院 450201X―12
(6回コールド)
▽三塁打 安斎(聖)
▽二塁打 萩原(平)杉山、緑川、高中2、宮一、佐藤(聖)
▽試合時間 1時間59分
▽審判 大和田(球)佐藤、藤田、高橋

【評】聖光学院が初回から主導権を握り6回コールドで快勝。初回、杉山からの4連打などで4得点。2回は、安斎の走者一掃の適時打など一挙5点を追加した。その後も攻撃の手を緩めることなく、足を絡めながら得点を重ねた。平工は2回に2点を返したが、反撃はここまで。3回以降は単打3本に抑えられた。(熊田紗妃)

 安斎、投打で活躍

 盤石の強さを見せつけ、3試合連続のコールド勝ち。聖光学院の勢いが止まらない。好調なナインの中でこの試合、特に活躍が光ったのは「背番号17」の安斎叶悟(きょうご)(2年)。打っては2安打4打点、投げては公式戦初先発ながら4回を2失点に抑える粘投を見せ、「できる最大限の力を発揮できた」と納得の表情だった。

 外野手への転向を打診されるほどの打撃力の持ち主だ。初回2死一、三塁から中前適時打で勢いに乗ると、続く2回は2死満塁で打席に立ち、甘く入った直球を強振。走者一掃の適時三塁打を放った。

 安達中野球部の同級生らも応援に駆け付けた一戦。東北大会の切符を懸けた戦いに、先発を告げられた24日の練習から緊張感があったという。それでも、「大胆に攻めよう」と直球を主体に打たせて取る投球を見せた。2回に2点を失うも、味方の守備にも助けられながら抑え、相手を勢いに乗せなかった。

 連覇に王手をかけた。「一戦必勝という思いは変わらない。チームにエネルギーを送り続けたい」と安斎。強さが際立ってきた王者は勢いを加速させ、頂点まで上り詰める。(熊田紗妃)

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