聖光あと1本出ず 決勝逃す、東北に2-6 秋季東北高校野球

 
【東北―聖光学院】8回裏2死一、二塁のピンチで、エース星名にマウンドを託す聖光学院の安斎(右)=荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

 春の選抜高校野球大会(センバツ)につながる第75回秋季東北地区高校野球大会の第4日は14日、山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで準決勝が行われ、本県第1代表の聖光学院は第1試合で東北(宮城第1代表)に2―6で敗れ、2年連続の決勝進出はならなかった。

 センバツの出場校は各地区の秋季大会の成績が考慮されて決まる。例年、東北地区からは、一般選考枠として決勝進出の2校が選ばれることが多いが、来春の第95回大会は記念大会のため、3校が選ばれる。第2試合では仙台育英(宮城第2代表)が能代松陽(秋田第1代表)を2―1で下した。東北―仙台育英の決勝は16日、同スタジアムで行われる。午前10時開始予定。

 ○...荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた...○

 ◇準決勝 ▽第1試合(10時7分)
 聖光学院 100100000―2
 東北   02000004×―6
 ▽本塁打 佐藤玲、大竹、金子(東)
 ▽二塁打 高中(聖)山田(東)
 ▽試合時間 1時間50分
 ▽審判 遠藤(球)佐藤、平山、長谷川

 【評】聖光学院は中盤以降、好機であと1本が出なかった。1点を追う4回1死二塁では宮一の適時打で同点に追い付くも、後続が続かず1点止まり。5、8回は先頭打者の出塁を得点につなげられなかった。先発安斎は、粘り強い投球で7回までを2失点に抑えたが、同点の8回に手痛い2点本塁打を浴びた。(熊田紗妃)

 敗戦糧に...さらなる成長を目指す

 粘投もむなしく、一発に泣いた。先発した聖光学院の安斎叶悟(きょうご)(2年)は七回まで2失点と粘り強い投球を見せたが、八回に手痛い2点本塁打を浴びて勝ち越しを許した。安斎は「力不足を痛感した」と悔しさをにじませた。

 二回にソロ本塁打2本で逆転を許したが「打たれることは当たり前」と気落ちせず、その後は気迫あふれる投球で凡打の山を築いた。

 四回に味方が追い付き、互いに譲らず同点で迎えた八回1死一塁。それまで効果的だった右打者への内角球が甘く入り、捉えられた打球は左翼席へ。「一球に対する甘さや精神面での弱さが出た」と痛恨の一球を悔やんだ。

 ただ、今大会は2回戦と準々決勝で好救援。自身の投球に手応えを感じることもできた。成長著しい左腕に斎藤智也監督も「及第点の投球。躍進の原動力になってくれた」と目を細めた。

 新チームの本格始動から約3週間で県大会を迎えるなど、実戦経験が少ないながら、東北大会ベスト4という結果を残したナイン。主将の高中一樹(2年)は「力を凝縮させて、ほかのチームにないような強さを求めたい」と理想のチーム像を思い描く。試合後、悔し涙が止まらなかったナインは、敗戦を糧にさらなる成長を目指す。(熊田紗妃)