会津北嶺、十回突き放す ここぞの集中力、エース磯川振り抜く

【会津北嶺―ふたば未来】延長10回表タイブレーク会津北嶺1死満塁、2点適時打を放ち、塁上で雄たけびを上げる磯川=白河グリーンスタジアム
◇秋季東北地区高校野球福島県大会・第6日(23日・いわきグリーンスタジアムほか4試合)
会津北嶺 10―5 ふたば未来
今大会初の延長タイブレーク。延長十回1死満塁で打席に向かう会津北嶺のエース磯川将虎(しょうご)(2年)が狙い通りの初球のスライダーを振り抜くと、打球は右翼線を襲った。塁上から、この日一番の盛り上がりを見せるベンチに向かって何度もガッツポーズ。「チームのために打てたことが一番うれしい」と興奮気味に語った。
勝ち越し打の背景には、積み重ねてきた練習があった。前日の打撃練習ではスライダーを中心に約1時間半打ち込んだ。昨秋からチームで練習後に取り組んでいる100本の素振りでは、変化球や好機の場面の打席をイメージして振り込んだ。大会前まで打撃不調だったというが、「練習の成果が実った」と自信につながる一本になった。
磯川は次戦の相手学法石川に苦い思い出がある。夏の福島大会準決勝の学法石川戦に2番手で登板したが、1人目の打者に本塁打を浴びるなど3回2失点。勢いを止められなかった。
初の東北大会に向けて大一番となる次戦に「投球でも打撃でも味方に火を付けたい」と活躍を誓う。年々力を付ける創部6年目の会津北嶺が、次も旋風を巻き起こす。(熊田紗妃)
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