いわき対決、東日大昌平が打ち勝つ、1年生・武山2点タイムリー

【東日大昌平―磐城】8回裏東日大昌平2死二、三塁、右中間へ2点適時三塁打を放つ武山 =いわきグリーンスタジアム
◇秋季東北地区高校野球福島県大会・第8日(25日・いわきグリーンスタジアムほか4試合)
東日大昌平 6―3 磐城
名誉挽回の一打で4強進出に大きく貢献した。途中出場した八回の左翼の守備で失策を犯した東日大昌平の武山幸平(1年)はその裏、2死二、三塁で2点適時三塁打を放ちリードを広げた。「打つことができて、気持ちよかった」。塁上で満面の笑みを浮かべた。
3点リードで迎えた八回から守備固めで左翼に就いた。その直後、無死一塁の場面で、グラブの下を打球がすり抜けた。走者に気を取られて焦ったのが原因だった。走者は生還。「先輩に申し訳ない」。落胆は大きかった。
その裏、追加点の好機に打席に立った。ミスの直後で緊張気味の武山に、4番を打つ親友、佐藤界翔(かいと)(同)が「お前が打つ番だぞ」と声をかけた。2死から四球を選んで自分につないでくれた親友の後押しに、「いくしかない」と奮い立った。ミスを吹き飛ばすかのような勢いでバットを振り抜き、内角への速球を右中間にはじき返した。「どんな形でもチームに貢献したい」。グラブで犯したミスをバットで帳消しにした武山。勢いそのままに、光南との準決勝に臨む。(南哲哉)
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