秋季東北高校野球あす開幕 県勢3校出場、「センバツ」懸け闘志

 
3年連続21度目の秋季東北大会に臨む聖光学院(上)、6年ぶりの秋季東北大会出場となる光南(中)、4年連続の秋季東北大会出場となる学法石川(下)

 来春の選抜高校野球大会出場につながる第76回秋季東北地区高校野球大会は16日、秋田県で開幕する。東北6県の各県大会を勝ち抜いた計18校が出場する。県勢は第1代表の聖光学院、第2代表の光南、第3代表の学法石川が東北の頂点を目指す。

 初日の16日は秋田市のこまちスタジアムで開会式を行った後、同スタジアムとグリーンスタジアムよこて(秋田県横手市)で1、2回戦計4試合が行われる。

 光南と学法石川はいずれも、16日にグリーンスタジアムよこてで初戦に臨む。光南は2回戦第2試合(午後3時開始予定)で一関学院(岩手第1代表)と激突。学法石川は1回戦第1試合(午後0時30分開始予定)で盛岡中央(岩手第3代表)と対戦する。

 聖光学院は大会第2日の17日に初戦を迎え、こまちスタジアムで行われる2回戦第2試合(午前11時30分開始予定)で日大山形(山形第2代表)と戦う。

 決勝はこまちスタジアムで22日午前10時開始予定。大会は降雨など天候不良で試合が中断した場合、翌日以降に中断した時点から試合を再開する「継続試合」を適用する。十回以降はタイブレーク制で行う。

 聖光学院・攻守バランス良く

 新チームの初陣となった県大会では攻守のバランスの良さが際立った。6年ぶり2度目となる秋季東北大会の頂点を目指す。

 投手陣は完投する力があるエース右腕古宇田烈(2年)と右腕高野結羽(ゆう)(同)が軸。古宇田は4試合計24回途中を投げて自責点2と安定感がある。高野は最速142キロの直球とスライダーが持ち味だ。

 攻撃陣は1イニングの複数得点が目立った。菊地政善(1年)と佐山瑞来(みずき)(2年)が打率4割超え。主将佐藤羅天(らま)(同)はチームトップの6打点を挙げた。足や小技を絡めて得点したい。

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 光南・継投で流れつかむ 

 6年ぶり9度目の秋季東北大会に臨む。切れ目ない打線とタイプの異なる3投手を中心に総合力は高い。

 県大会は6試合41得点、チーム打率3割2分5厘を記録。7打点を挙げた5番近藤寛俊(2年)や1番須藤颯歩(はやと)(同)らが打線を引っ張った。集中打が持ち味で、2死からの得点が目立つ。足や小技を絡めた攻撃を仕掛けたい。

 エースの左腕大越来夢(同)は切れのあるスライダーを操る。右下手の国井大翔(同)は緩急、右上手の北畠勇吹(同)は伸びのある直球が武器。継投のタイミングが鍵を握る。

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 学法石川・4割超の上位打線

 5試合で39得点と一度つながると止まらない打線を武器に東北大会への最後の1枠を勝ち取った。センバツの切符を目指して23度目の秋季東北大会に挑む。

 県大会のチーム打率は本県代表3校で最も高い3割6分4厘。1番渡辺大世(2年)や3番岸波璃空(同)ら上位に4割超の打者が並ぶ。4番大栄利哉(1年)は10打点を挙げており、存在感がある。

 投手陣は継投が多く、エース大友瑠(2年)らの出来が勝利の鍵を握りそうだ。経験値の高い遊撃手福尾遥真(同)らが堅守でもり立てたい。

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