学石鮮やか逆転勝ち、終盤好機つながる打線 試合中断もナイン鼓舞
◇秋季東北地区高校野球・第1日(16日・秋田県グリーンスタジアムよこて)
学法石川 8―5 盛岡中央
終盤に必ず好機が来る―。そう信じて戦った学法石川ナインが八回、見事に試合をひっくり返した。同点に追い付き、なお1死一、三塁。岸波璃空(りく)(2年)が初球を振り抜くと、打球は詰まりながらも右翼線へ。三塁に到達した岸波は派手なガッツポーズで勝ち越し打を喜んだ。「必死でつないだ仲間の思いに応えたかった。みんなを信じて打つことができて気持ちよかった」
序盤、守備のミスが失点につながり、ベンチは重苦しい空気に包まれていた。3点差を追いかける三回、雨が強まり試合が中断。再開を待つベンチで、主将小宅善叶(よしと)(同)らがベンチでチームを鼓舞した。「中断が良い方向に転び、終盤必ずチャンスが来る」。雨がやみ試合が再開する頃には、ナインも前向きな気持ちを取り戻していた。
再開後、失点を1点に抑え流れを引き寄せると、七、八回に打線がつながった。待ち望んでいた好機を逃さず、勝利をつかみ取った。
次戦は宮城第1代表の聖和学園。「目標はセンバツ。自分たちの野球をして、甲子園に行く」と岸波。勝負強さを発揮した打線の核が夢舞台へと導く。(南哲哉)
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