福島県チーム、連覇ならず「14位」 全国都道府県対抗男子駅伝
第25回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は19日、広島市の平和記念公園前を発着点に7区間、48キロで行われた。本県は2時間19分42秒で14位となり、昨年の初優勝に続く連覇はならなかった。優勝は長野だった。
本県は1区で41位と大きく出遅れると、前半区間は40位前後に低迷。5区松山和希(学法石川高3年)が区間タイ記録の走りで14人を抜いて順位を27位に上げると、アンカーを務めたエース相沢晃(東洋大4年、学法石川高卒)が12人を抜く区間トップの走りで意地を見せた。
長野は2時間17分11秒の大会新記録で、3年ぶり8度目の頂点に立った。2位は兵庫、3位に埼玉が入った。
次世代担う中学生ランナー・白井恒成、大橋清陽
「少しでも順位を上げ、チームに貢献したかった」。41位でたすきを受けた2区・白井恒成(高田中3年)は順位を四つ上げる粘りの走り。6区・大橋清陽(猪苗代中3年)も後半の追い上げに貢献し、中学生ランナーがチームをもり立てた。
序盤からの苦しい展開にも白井は、たすきを受けると「前の集団に追いつくことだけ考えた」。区間15位の走りで4人を抜いたが「全国のトップ選手と渡り合える力を付けたい」と力不足も感じたという。区間23位と健闘した大橋はともに区間1位だった5区・松山和希(学法石川高)と7区・相沢晃(東洋大4年、学法石川高卒)をつなぐ重要な役割。「緊張で思うように走れなかった」というが、流れを途切れさせずに「順位を上げて相沢さんにつなぐことができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
白井は流経大柏高(千葉県柏市)、大橋は学法石川高に進学予定で競技を続ける。「先輩方は目標になる選手ばかり。中学の最後にチームの一員としてたすきをつなげて良かった」と白井。大橋も「国体やインターハイ、全国高校駅伝で結果を出し注目される選手になりたい」と目を輝かせる。「駅伝王国福島」の次世代を担う2人が、新たなステージへと向かう。
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