マルトが新「健康弁当」 バランス重視と運動者向け、専門団体と連携

 
栄養バランスを考えた「からだデリ弁当」(前列)と運動による体づくりを意識した「からだアップ弁当」

 県内外でスーパーマーケット事業を展開するマルト商事(いわき市)は、食を通じた新たな健康支援として、病院の栄養管理士やアスリート専門団体と連携して健康弁当2種3商品を開発した。生原料と旬の食材を使い、おいしさと栄養面にこだわった弁当で、同市などのマルト店舗で販売している。

 開発したのは、栄養バランスを重視した野菜たっぷりの「からだデリ弁当」(豆腐ハンバーグ弁当、鰆(さわら)のムニエル弁当)と、タンパク質25グラム以上と高めに設定した運動者向け「からだアップ弁当」(揚げないチキン南蛮弁当)。いずれも1食当たり550キロカロリー程度に抑えている。

 からだデリ弁当は全国国立病院管理栄養士協議会(東京)の管理栄養士が監修し、国立病院機構いわき病院の栄養管理士も関わった。からだアップ弁当は定期的な運動者向けにアスリートネットワーク(大阪)が推奨している。マルト食育推進室の栄養管理士の資格を持つ大高雅史さんらが、今夏から各団体と研究を重ねて完成した。

 弁当は全て本部光総菜センターで調理する。「生原料から調理して安全・安心と健康を届けたい」(大高さん)として、生産コストや手間よりも、栄養や食感など味付けに妥協しない健康弁当の提供を目指した。

 安島大司商品本部取締役本部長は「科学的根拠に基づいた弁当。品質の安定性など研究を続けながら、これからも五感で楽しめる商品を提供していきたい」と話している。

 いわきの23店販売

 健康弁当はいずれも498円(税込み538円)。年内は20日まで、いわき市内23店と茨城県内12店で扱っている。来年1月6日から平窪店を含む36店舗で販売する。

 問い合わせはマルト本部へ。