福島駅周辺、路上「禁煙」 7月条例施行、周知後...過料2000円

 

 受動喫煙の防止に向けて福島市は、市独自の「受動喫煙防止条例」(仮称)を7月1日に施行する方針を固めた。

 骨子案では、JR福島駅周辺を「受動喫煙防止重点区域」(仮称)に指定し、指定した喫煙所2カ所以外での加熱式たばこを含めた喫煙を禁止する。施行は当初、来年1月1日の予定だったが、同市で野球・ソフトボール競技が行われる東京五輪の開催前に前倒しする。

 同重点区域案は福島駅東口、西口周辺と東口から栄町にかけての駅前通り一帯、地下歩道を指定。喫煙所は、西口の駅前広場と東口の辰巳屋ビル裏の中合ツイン広場の計2カ所に設置する。区域内での喫煙の中止命令に従わない場合、過料2000円を科すとしており、必要に応じて指導員を配置し、周知啓発期間を設けた上で実施する方針。

 骨子案にはこのほか、市の公共施設での受動喫煙防止対策強化や、学校・児童福祉施設に特定屋外喫煙場所を設置しない努力義務なども盛り込んでいる。

 条例制定に向けて検討を進める市受動喫煙防止対策推進委員会は8日、同市で第4回会議を開催。

 市によると、パブリックコメントの募集や同推進委の会議を経て、市議会6月議会に条例案を提案するという。