「福島で働く」若手女性が意見 内堀知事に職業観や仕事への考え
県は21日、内堀雅雄知事と本県出身の若手女性が仕事や働くことについて意見を交わすイベントを福島市で開いた。イベントは冒頭を除いて非公開で行われ、出席者からはそれぞれが抱く職業観や、働き続けたい職場について意見があったといい、県は出席者からの意見を参考に、今後の雇用や労働施策を検討する方針。
県が本年度から展開している「感働!ふくしまプロジェクト」の一環。社会減が課題の本県で特に転出超過の動きが顕著な若手女性の仕事に対する考えや希望を内堀知事が直接聞き、必要な施策の立案などにつなげようと初めて開いた。「わたしたちの『しごと』のホンネ」と銘打ち、県内外で働く人や学生計6人が参加した。
意見交換後の報道陣の取材に、都内からUターンして南相馬市の移住相談窓口「よりみち」で勤務する伊藤ななさんは「同世代の方と話せる貴重な機会になった」、会津大コンピュータ理工学部4年の斎藤毬瑛(まりあ)さんはシステムエンジニア(SE)を目指しているといい「県内でもSEの業務の幅が広がればいい」とそれぞれ語った。
内堀知事は「生まれ育った福島にもやりがいがある仕事があることを知り、いろいろな選択肢を持った中で運命の仕事を決めてもらいたい」とプロジェクトの意義を説明。参加者との意見交換について「仕事や職場について真剣に考え、向上心を持っている姿に感銘を受けた」と述べた。
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