楽しく農業「女子会」設立 県北地方25人、研修会で栽培技術磨く
県北地方に住む20~50代の女性農業者が4日、交流組織「ふくしま農業富女子(ふじょし)会」を設立した。当初は女性農業者2人による勉強会としてスタートしたが、会員数の増加を受けて組織化した。研修会で栽培技術を磨いたり、互いに情報交換したりして、各経営体の収益力向上を目指す。
福島市で同日、設立総会を開き、規約や新年度事業計画などを決めた。設立メンバーの一人で、桑折町の相原晴美さんが初代会長に就き「福島の農業発展や女性農業者の地位向上、そして自分たちの学びを深めるため、力を合わせて頑張りたい」と抱負を語った。
会員は福島、伊達、桑折、国見の4市町の女性25人でUターン就農者や地域おこし協力隊から移住した新規就農者らが多い。新年度は売り上げアップやモモの剪定(せんてい)、土壌と肥料に関する研修会を開く計画だ。先進地研修なども予定している。
女子会設立のきっかけは相原さんと副会長を務める福島市の大内美千代さんの出会いだった。桑折町でモモなどの果樹園を営む相原さんは2014年、Uターンして就農した。15年、福島市で新規就農した大内さんとの交流が始まり「女性農業者を集めて楽しいことがしたい」と22年から勉強会を開いてきた。2人はその後、他県から移住した女性就農者らに声をかけたことで仲間が増え、より質の高い研修を実施するなど活動の幅を広げてきた。
相原さんは「さらなる飛躍を目指して正式に組織化した。『明日の自分がもっと好きになる』を合言葉に成長しながら楽しく農業を進めていきたい」と話した。
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