【連載半年!来年に向け】愛ある情報、発見キラリ

 
連載初回で取り上げた「たぬきケーキ」。タヌキの顔の部分を作っている

 「ココほれ!ふくしま」が始まり半年。年内の掲載も今回で最後になった。この連載がここまでこられたのも、情報を提供していただいた読者の皆さんのおかげです。そのお礼も込め今回は、紙面に載せきれなかった情報を含め、2021年のココほれ!を振り返ってみた。

 まず連載初回で取り上げたのが「たぬきケーキ」。生クリームより硬さのあるバタークリームの特性を生かして作る、タヌキ形のかわいらしいケーキ。あすはクリスマスイブ。淡いピンクや緑色のバタークリームで作った花がデコレーションされた「昭和のクリスマスケーキ」が無性に懐かしくなる。

 まぜご飯、炊き込みご飯を指す言葉「味ご飯」の回では、なぜか三重県でも「味ご飯」と呼ぶことが分かった。

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(まぜご飯や炊き込みご飯の呼び方を深掘り。中通りでは「味ご飯」派が多かった)

 さて、ここからが未掲載情報。三重県庁に問い合わせた際、三重の隣県、岐阜、愛知両県の一部でも、味ご飯と呼んでいるとの情報を得た。だが、三重はひと味違った。三重県内の広い範囲で「味ご飯」と呼ばれているという。さらに、同県に本社を置くおにぎりチェーン店のメニューには「味」とだけ書かれた一品がある、とも。

 なになに―とネットで探すと、それらしいお店を発見。そして、なんと味ご飯を握った「味」は、定番のサケや焼きタラコを抑え一番の人気商品であった。こんな店が身近にある三重県民がうらやましい。本県より三重の方が「味ご飯大国」なのか...。

 おふかしに反響

 特に多くの情報が寄せられたのが「赤飯を『おふかし』と呼ぶか?」の件だった。この反響に応え、大量のお赤飯を作っている写真が撮りたい!と食品会社に取材をお願い。すると「赤飯は毎日早朝に作っている」との返信...。ということで約束の早朝5時、工場に向かった。

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(炊きたての「おふかし」(赤飯)を求め、早朝に福島市の松月堂を訪ねた)

 現場では、せいろが大量の蒸気を上げていた。作業の担当者は、この熱々ふかしたての赤飯を手早くまぜる。その熱気にあおられ、こちらも激写。帰り道、空には虹が...。ラジオからは藤井風の「きらり」が。慣れない早起きだったが、今年一番の「出来過ぎな」朝になった。

 特定の地域からの情報が集中することも。「冷やし中華にマヨネーズを付ける?」の件では、いわき市からのお便りが大半で、浜でのマヨ愛の大きさを実感した。冷やし中華に業務用マヨを出してくれるお店の情報もいただき、足も運んだが、紙幅が足りず残念。

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(チューブ入りのマヨネーズをお願いする客もいるという具だくさんの冷やし中華)

 ラジオとコラボ

 10月からは、ふくしまFMの番組「福空間~フクスペース~」と連携を開始した。恥ずかしながら記者自ら出演し、番組とテーマを連動して情報を送っていただくことに。毎回、番組のリスナーさんたちの反応の早さと多さに驚きと感謝が止まらない。番組に寄せられたメッセージは貴重な「生の声」として、今や「ココほれ」の紙面作りには欠かせないものに。そして、番組とのコラボは来年も続きます!(鈴木博幸、佐藤香)

 ふくしまFMとコラボ

 ふくしまFM「福空間~フクスペース~」(金曜午後1時~)とコラボしています!

 紙面と番組で連動したテーマで情報を募集します。