学法石川高野球部新監督・佐々木氏「福島の野球...歴史変える」

学法石川高野球部の新監督に就任する前仙台育英高野球部監督の佐々木順一朗氏(58)は29日、石川町の学法石川高で就任会見に臨んだ。監督として甲子園29勝を誇る佐々木氏は「福島の野球の歴史を少しでも変えられたら」と抱負を語り、1999(平成11)年以来、甲子園から遠ざかる県内屈指の"古豪"の復活へ決意を語った。
佐々木氏は「熱心に誘っていただき縁を感じた。もう一度できることに喜びを感じた」と監督を引き受けた理由を説明。本県高校野球について、「聖光学院のイメージが強い。甲子園でプレーするため立ちはだかる相手という感覚」とし、「スタッフと協力して手だてを考え、それぞれが自分の役割を果たせるようなチームをつくりたい」と抱負を述べた。
佐々木氏は11月9日からチームの指揮を執る。新体制では、上田勇仁現監督(32)がコーチに就くなど、現在のスタッフが全員チームに残る。同席した森涼校長は「本県高校野球の活性化に一石を投じることができる。新たな歴史を刻みたい」と述べた。
佐々木監督に「一問一答」
―決断の決め手は。
「誠心誠意誘っていただいた。スタッフに『勉強したい』と言ってもらったこともうれしかった。この年齢で最後という思いもある」
―本県高校野球の印象は。
「12年連続夏の甲子園出場の聖光学院の印象が強い。先輩がいたり、仙台育英に出身生徒も多く同じ県のような感覚があった。『打倒・聖光』を目指すほかの学校の仲間に入るという感じ」
―どんなチームをつくるか。
「まずお互いを知り、年明けごろに未来像を示せれば。選手には勝利だけにとらわれず、将来子どもに高校時代の話をできるような『良いおやじ』を目標にしてほしい」
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