変わらない!磐城高への『熱い応援』 センバツ・無観客開催へ

 
無観客試合の方針を伝えるニュースを見る御代田さん=4日午後6時15分ごろ、いわき市

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本高野連が4日、無観客試合の方針を示した選抜高校野球。21世紀枠で46年ぶりに「センバツ」に出場する磐城を甲子園で応援しようとしていたいわき市民らは「甲子園で声援を送りたかった」と残念がった。

 OBらは日本高野連の発表をかたずをのんで見守った。最後にセンバツに出場した1974(昭和49)年に磐城の監督を務めた御代田公男さん(82)はテレビに見入りながら息を吐いた。昨年10月の東日本台風で自宅が浸水被害を受け、選手の活躍を復旧の心の支えにしてきた。

 「欲を言えば、甲子園で応援したかったが、中止にならずに選手がプレーできるならうれしい」。御代田さんはテレビを通して選手に熱い声援を送るつもりだ。

 同窓会や野球部OB会などは2月に「甲子園出場後援会」を発足。アルプススタンドを伝統のコバルトブルーで染めようと、総勢4千人の応援態勢を目指し、準備を進めてきた。

 同校が最後に夏の甲子園に出場した95年当時の主将だった会社員米倉智昭さん(42)は「まっとうな判断だが、大観衆の中で野球をさせてあげたかった。寂しい中での試合になるが、甲子園を楽しんでほしい」と思いやった。

 同校野球部OBでもある清水敏男いわき市長は「無観客試合になったとしても、市民に勇気と元気を与える全力プレーを期待したい」とコメントを出した。

 高野連は11日に結論を出す方針で、状況次第で中止も視野に入る。71年夏の甲子園準優勝メンバーで県高野連顧問の宗像治さん(66)は「県民も楽しみにしている。何とか雄姿を見させてあげてほしい」と願った。県高野連の小針淳理事長(59)は「ほっとしているが、どのように安全を確保するか、これからが大変になる」と話した。

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