「センバツ」初の中止決定 新型コロナ影響、磐城の悲願...幻に

 
集まった報道陣の取材に応じる木村監督(右)

 日本高野連は11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪市で第92回選抜高校野球大会の臨時運営委員会を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場で19日から無観客で開催方針だった選抜大会の中止を決めた。選抜大会は太平洋戦争の影響で1942~46年に中断したが、予定されていた大会が中止となるのは初めて。

 磐城・木村監督「誰も悪くない」

 「残念が最初に出る言葉だが、しょうがない」。新型コロナウイルスの感染拡大の中、日本高野連が第92回選抜高校野球大会の中止を決定した11日、21世紀枠で出場予定だった磐城の木村保監督は同校で報道陣の取材に応じ、言葉を絞り出した。

 25年ぶりに聖地・甲子園で磐城高ナインが躍動する姿を披露しようと、ウイルスの感染拡大の影響で休校している中でも岩間涼星主将(3年)と自主練習に関する情報交換を密にしてきた。木村監督によると、岩間主将は、常に「きょうの練習は自分たちのため。ゆくゆくは夏につながる」と力強く話していた。

 11日に木村監督が岩間主将に大会の中止を伝えると、かみしめるように「分かりました」とだけ応じたという。木村監督は「選手たちは悪くない。誰も悪くないということを改めて全員に伝えたい」と表情を曇らせることなく、真っすぐ前を見つめながら語った。

 選手が甲子園の土を踏む機会を一つ失ったが、木村監督は「代表に選出されたのは間違いない。一歩一歩前を向いて、前に進んでいこうと伝えたい」と語り、「今回はかなわなかったが、チャンスはまだある。選手たちをあの舞台に立たせ、コバルトブルーのユニホームで躍動する姿を見せたい」と夏を見据えた。磐城高野球部OBでもある清水敏男市長は「選手や関係者の残念な気持ちを察すると言葉にならない。夏の大会で力を発揮し、甲子園出場を果たすことを心から期待している」とコメントした。

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