【学石センバツへ】33年ぶり「1勝」へ照準 強豪に食らいつく

 

 「われわれは強くて勝ったわけじゃない。補い合いながら勝ち進んだ。試合に出られなくてもチームの役に立つという感覚を身に付けたい」。学法石川の佐々木順一朗監督(64)はチームの歩みを振り返った上で、全国での戦いを見据える。昨秋は試合終盤での粘り強さが光った学法石川ナイン。センバツでも強豪に食らい付き、33年ぶりの甲子園1勝をつかみ取る。

 打者では、昨秋に中軸を担った岸波璃空(りく)(2年)や大栄利哉(1年)に力がある。岸波は県大会の3位決定戦でサヨナラ打を放つなど勝負強さを備える。大栄は東北大会の全4試合で安打を放つなど存在感を放った。

 一方、県大会で3割6分4厘だったチーム打率は、東北大会では2割4分。準決勝では、昨夏の甲子園8強進出に貢献した八戸学院光星の洗平(あらいだい)比呂(2年)に1安打に抑えられ、全国レベル投手への対応が課題として浮かんだ。

 ナインは冬場、体づくりをメインに力を入れている。昨秋から体重が8キロ増えた福尾遥真(2年)は「スイングが速くなった。もっとパワーをつけたい」と向上心をのぞかせる。

 センバツから、反発力を抑えた新基準の金属バットに完全移行となる。従来のバットより打球が飛ばないとされ、犠打や走塁を駆使しながら手堅く1点を取る戦いが求められそうだ。岸波は「長打ではなく、守備の間を抜く打球を意識したい」と意気込む。

 投手陣は昨秋のエース大友瑠(同)らが甲子園での「背番号1」を争う。昨秋は、正捕手ながら東北大会で20回を投げて2失点と活躍した大栄や、東北大会準決勝で8回1失点の好投を見せた佐藤翼(1年)の1年生2人が台頭した。

 指揮官は大栄に対し「7、8割の力で投げても投手のボールになってほしい」と成長を促す。昨秋は肩と肘のけがの影響で万全な状態ではなかった佐藤翼は「東北大会で1点差で負けた悔しさを甲子園で晴らす」と闘志を燃やした。

 センバツ開幕まで約1カ月半。学法石川ナインはそれぞれの課題と向き合いながら、甲子園で躍動する準備を整えていく。(おわり)

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