聖光学院、3年ぶり優勝 秋季福島県大会、東日大昌平に3-1

 
【聖光学院―東日大昌平】3年ぶりの優勝を果たし応援席へ駆け出す聖光学院ナイン
決勝
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東日大昌平
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 来春の「センバツ」出場につながる第73回秋季東北地区高校野球県大会最終日は29日、白河グリーンスタジアム(白河市)で決勝と3位決定戦が行われた。決勝は聖光学院が東日大昌平を3―1で下し、3年ぶり15度目の優勝を飾った。3位決定戦では学法石川がいわき光洋を6―2で破り、2年連続21度目の東北大会出場を決めた。聖光学院と東日大昌平、学法石川が出場する東北大会は10月20日に宮城県で開幕する。組み合わせ抽選会は同14日。

 【 戦いの跡 】第73回秋季東北地区高校野球福島県大会

 今大会で際立つ聖光学院の勝負強さを象徴する男が試合を決めた。8回2死二、三塁。勝利を決定付ける一打を放った三好元気(1年)は「運命じゃないけど、自分で決めてやると思っていた」と胸を張った。

 今大会打率4割超えの三好はこの日、7回まで3打数1安打。「集中していた」と振り返るように、8回の打席では際どいコースをカットし、投手に圧力をかけた。迎えた8球目。外角低めの真っすぐをはじき返すと、打球は一、二塁間を抜けて走者2人が生還。確認した三好は一塁ベース上で雄たけびを上げた。

 今大会、三好の強打をきっかけにチームは何度も土壇場で盛り返してきた。磐城との2回戦では7回に代打で同点本塁打を放ち、3回戦の郡山商戦では6回の同点適時打で逆転劇を演出。「こんなに打てたのは出来過ぎだが、自分たちの代という強い思いがあった」。県王者のプライドをのぞかせる。

 今夏、夏の甲子園連続出場記録が13で途絶えた。県王者を奪還し、斎藤智也監督は「センバツを目指すなら、第1代表にならないといけない」と甲子園へとつながる秋の優勝の重みを評する。強豪校との激闘を制し、県王者のプライドを取り戻した逆襲の秋。戦うほど強くなる聖光ナインが、今度は東北の猛者に食らいつく。

 赤堀主将、勝因は「チーム力」

 3年ぶりの王座奪還に、聖光学院の主将赤堀颯(2年)は「チーム力で勝てたことに感動した」と瞳を潤ませた。

 3年生と比べて個々の能力に差があった。赤堀はチーム力で勝つためにミーティングを重視。感情的になってぶつかることもあったが、「本気と本気のぶつかり合いがなければ、人の心は動かない」と"みんなで泣けるチーム"を目指してチームをけん引した。

 試合後、スタンドに向かって手を豪快に振り上げた赤堀。「スタンドの仲間たちが顔をくしゃくしゃにして喜んでくれたのでうれしかった。負けたチームの思いも背負って戦いたい」。東北大会という次なる挑戦へ決意を固めた。